トシコロ

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トシコロさんの日記

2019年 07月27日 16:46

かつての島田療育園で感じたもの、その後の僕に与えられたもの

(Web全体に公開)

  まず、最初に行った時は1977年5月。そこの一番障碍程度が重い人たちがいる所だった。当時は通称.「植物人間室」とボランティアの間で言われていた所である。脳の何かの理由で、心身の発達ができず、寝たきりで、言葉も話せない、呼び掛けの反応も難しい園児ばかりがいた室だが、それはかなり高度な医学知識がないと説明できないため、僕は今後も述べない事にする。ただし、小説には盛り込む予定でもある。さらりと盛り込めば良いと思っている。尚、僕としては当然だが、そこには何もできず、一回で退いた。当時の僕も「そこは医学の次元の問題だ。医学生でもない僕が行けるはずもない」と思ったわけである。


  そして、その年の6月から、度々話している身障室に行った。当時の電動タイプライターで絵を描いている一園生と少し話をした。また、歩きながら、大きな声で話しかけてきた園生もいた。野球や漫画の好きな小学生くらいの男の子も一人いた。でも、世代的には僕と同じか、やや年長の人ばかり。18歳未満の園児はすでにいなかった。地方でも、養護学校や普通学校にすでに障碍児は行っており、在宅医療もすでに整い、日本では障碍児が島田療育園みたいな所に行く必要もなくなっていたためである。その一園生も、もう少し遅く生まれていたら、光明みたいな養護学校に通えたのに。残念にも感じた。日本の障碍児教育の遅れを痛感したわけである。それでも、多摩小学校の熱意ある一教師が訪問授業して、勉強はかなりできたことが救いだが。


  その7月。別の園生二人と出会った。6月は(病気か、何かで)会えなかった人たちだ。一人は職員の代筆で、素晴らしい詩や随筆を書いている野口英一君。寝たきりの身でもある。僕よりも一つ若い。それでしっかりした文を、しかも代筆で書いている。尊敬さえした。彼とは後で非常に気が合ったわけだ。早くに天国に行ったが、付き合って良かったと思う。

  もう一人は、園と紛争している人である。その時は少ししか彼も話さなかったが、僕は、判らないなりにも、世間や政治のケア不足も思った。そこから島田療育園には、日本のそれまでの高度成長時代の陰の部分が凝縮して現れている事を早くも察した。又、同時に職員が園生たちを子供扱いしている事も、その時点で気が付いた。その園生と職員とのやり取りを聞いて気が付いたと。その園生氏は「職員は我々をいじめる悪い奴らだ」と言っていたため、てっきり僕もそうだと思い、ずるずる紛争に巻き込まれていくわけである。無論、僕のその様子を書いても島田療育園の説明にはならないから、それは書く予定などはないが。その件にも根が深い問題が隠されている事も察した。また、明らかに、結婚出来る状況からも遠ざけられている事も気が付いた。但し、当時の僕は勉強不足で、社会や人間心理の何が島田の人達を追い詰めているのか、見当も付かなかった。未來への宿題みたいになった。

  後、僕も一身障者には違いないから、自ら子供会とか観光の場みたいな所に出向き、福祉啓蒙した方が社会を変えられるし、それが僕の障碍者運動であり、仕事や生き方ではないかとも思い、翌年には縁かあり、子供会関係にも出向いた。後年も学校関係にも少しだけ行ったが、何となく、しっくりこない。かつての島田の事が気になり。確かに、児童や生徒は勿論、教師たち相手にさえ、島田療育園の事を述べる事は難しい。述べようとしても、どうしても断片的になるから、述べられないわけである。何故、そこが狂ったのかも長年に渡り、判らなかったし。乙武氏がしているような障碍者運動は僕のする事ではないと次第に気が付き、好きな子供向け文を書く事だけにして、止めたと。そして、去年初めに島田の歴史の実録小説化をすれば良いと気が付き、書き始めたわけである。完成には程遠いにしろ、こんなに書けるとは思わなかった。テンポも予想以上に早いわけである。

  ならば、その後の僕に与えられたものは「僕なりの仕事」になる。与えた者は「歴史」。歴史が僕を島田に行かせ、今は実録小説を書かせていると。因みに、歴史を操っているのは、強いて言えば、神様になるのかもしれないが。神が歴史を通して、そのような仕事を僕に与えたといわざるを得ない。今の僕が言える「与えられたもの」は以上である。希望としては、僕のその仕事を理解して下さる独身女性の一人から妻も現われてくれたら良いが、今はそれは希望でしかない。でも、今の時点でも、僕なりの仕事が与えられた以上は満足だし、そこに行く事をサポートして下さった人たちにも深く感謝しているわけである。

コメント

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2019年 07月30日 09:27

最初のところで「自分の体に10年間も閉じ込められた少年」の話を思い出しました。

https://youtu.be/ie6-PvtGH3U

野口英一さんは同じ年頃のトシコロさんに会われてさぞ嬉しかったことでしょうね。

トシコロ

2019年 07月31日 11:01

>Kobiさん
コメント、ありがとう。天国の彼と今も心で付き合っています。

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