昨日の十字軍戦争の続き。僕は日本人なので、遠い十字軍戦争の事を書いたら、日本に絡む戦争の事も書かないといけないと思い、考えました。日清戦争から書きます。
その戦争の根本は、間の朝鮮王国の親清派と親日派の対立に、日清両国が介入して、大規模な戦争になったわけですね。まず、当時の朝鮮内部の両派の意思疎通がうまくいっていなかった事があります。でも、当時の日本・朝鮮・清の三ヶ国の意思疎通がうまくいっていなかった事が戦争の最大の理由でしょう。当時は、首脳間の直通電話もなかった。その上、清は衰退し、トップも誰なのかはっきりしない状態だったので、意志疎通が困難だったのは仕方なかったかもしれませんが、大規模な戦争になったのは残念に思います。難しかったにしろ、三ヶ国間の意思疎通が行われていれば、歴史は違ったものになったでしょう。
その戦後、清帝国は更に衰え、帝政ロシアが中国東北部に侵略し、今度は日露戦争が起きた。つまり、日清戦争がなければ、日露戦争は起きなかっただろう事も判ります。
日露戦争後は日本では、軍部がわがままになり、政治に口出しもして、軍国主義になっていった。根本の日清戦争がなければ、旧憲法下でも軍国主義になっていたか、どうかは判りませんね。大きく見て、東アジアはより平和で繁栄したかもしれない。戦争はナチスなどのヨーロッパに限られたとも考えられます。
それと、見逃せないのが当時の新聞関係と世論。日清・日露の戦争の時に、戦意を煽る書き方を各新聞は行ない、人々もより戦意高揚の記事を好んだ。これも戦争の理由の一つだと思います。それから、当時は戦争は儲かるという考え方が日本でも蔓延していたので、財界もかなりが戦争を望んだ。それも要因だと。でも、第二次世界大戦の果てには、かなりの国が破壊され、経済や儲けどころではなくなった事も付け加えます。大事なことですね。戦争は勝ちも、負けも本当は大損するわけです。
更に、非常に大事なことを付け加えると、日清戦争がなければ、その後年の日本の朝鮮植民地化もなく、日本と朝鮮王国は親密で、協力し合ったかもしれない事も見えるのかもしれません。日本人が植民地化で恨まれている根の一つも日清・日露戦争になるのでしょう。