本当に「心通じるもの」が世界にあれば、テロ・戦争・飢饉は起きませんよ。飢饉ですが、世界には飢えないだけの食べ物、特に穀物が常に生産されています。分配がうまくいかないから、ご馳走を毎日食べる地域と、飢えている地域が出ているわけです。(ご馳走を常に食べ、諸々の生活習慣病になり、早く死んでいる人たちも世界に多いから、皮肉なものだが。ご馳走は脂肪分が多いから、体に悪いそうですね)。
もっとも、現代はまだマシになっているのかもしれません。特に、中世西洋の十字軍戦争の歴史を見ると、僕はそう思います。キリスト教勢力とイスラム勢力が何度にも渡り、激しく戦争した。一つには、双方が心通じるものがなかった面もありましたね。又、当時はITどころか、郵便も、出版も貧弱だったから、双方の思想、共通点さえも知り合わなかった。互いに偏見の目で見て、戦争したわけです。
何かの本では「インド貿易がヨーロッパはできなくなったから、中東を攻めた」とか書いてありましたが、心が通じれば、インドからの物産もアラビア帝国経由でヨーロッパに行く事もできたのに。つまり、心の面も大きかったわけです。
中世よりも今の社会が複雑化しているとは言え、基本的には人間は変わっていないでしょう。十字軍戦争を避けられる策を今イメージングすれば、かなりの答えも出るのかもしれません。十字軍戦争に限らず、歴史から学ぶことは多い訳ですね。
心通じるものはまだ誰も判りませんが、模索すれば出てくるかもしれないし、ある意味では、模索する事に人間の生きる価値があるのかもしれません。