笹川関係に限らず、啓蒙運動は「働きかける側と、働き掛けられる側」に、二分してしまい、両者は対立関係に自然になっていく。これでは、付き合いは成立しない。
　　Ｙさんは笹川の影響を受けているかは判らないが、ハンセン氏病啓蒙に熱心で僕と付き合いが成立しなかった理由も以上である。とにかく、一応はクリスチャンでありながら、「弱者の連帯」なるものが理解できない・信仰できないわけである。元患者たち含む、全ての人間と付き合いは難しい。伊藤節男氏という無教会伝道師とも一時付き合ったが、何故か、早くに伊藤氏はＹさんと絶縁していた。理由は言わなかったが、付き合えなかったらしい。ハンセン氏病問題も「啓蒙」では共に生きられず、問題は解決しないと思われるが。対身障者に限らず、多くの人間と「弱者の連帯」をしていくしか、解決策はないと思われる。
　　脳性まひ問題啓蒙している脳性まひ者とは出会った事はないが、仮に出会っても僕は合わないと察する次第である。
　　何かの啓蒙運動する人は、世間との壁が自然にできて孤立する。大体はある程度啓蒙運動して、おかしさに気が付き、止めていくようである。啓蒙から生まれるのは、孤立や社会分断だけである。