「連帯」という日本語ですが、映画監督の羽仁進氏は複数の著書などで、僕は「弱者の共感」を下敷きに考えています。「人は弱いから、連帯する」。羽仁氏は、中勘助著の「銀の匙（さじ）」という小説を勧めています。その小説は人間の弱さを強調し、また、ダチョウに相撲を強いる事を皮肉るなど、動物愛護にもふれています。小説はともかく、言葉の問題ですが、羽仁氏の発想が頭にあるから、僕もムッソリーニの思想には「連帯」という言葉は使う気になれないわけです。ムッソリーニの思想には、弱者への共感は見られず、逆に人間は何でもできるみたいな傲慢な面もありますから。
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確かに、「弱者の連帯」を唱えて活動する市民運動、労働運動、障碍者運動と、ムッソリーニ運動を混同されたらいけませんからね。三運動への誤解や偏見も生じかねないし。
　日本語への外国語訳は難しいと思います。