先の通り、友人関係から差別が解消されない事や、富士福祉関係者から「施設の人とは友人になるな」と言われた件。強いて言えば、友人関係は私的なものであり、市民意識に根差さない点だね。
　　４０年前の諸々の施設はまだ閉鎖的で、社会化が遅れていた。良識ある職員や園生、富士福祉関係者たちも懸命に社会化させようとしていた。そこに私的関係を働きかければ、水を差す結果になるから。私的関係を本人が望んだ伊藤まつさんは別だったと思うが、それ以外は私的関係は邪魔。言えている。
　　本当は在宅身障・高齢者もそうだと。介護問題も私的関係では、関われないわけだし。もっと大事な点として、ボランティア・健全者同士も言える。市民意識・公民意識を持って、積極的に支え合う社会を作らないと、福祉社会は実現しないし、健全者たちも仲の良い人とだけ付き合い、狭くなる。僕も経験が多くあるが、仲の良い人ほど、意見が合わなくなった時には激しいケンカになるものだ。
　　結婚関係も。結婚生活は社会生活そのものだから。お金の事は言うまでもないし、配偶者の親族・知人などとも自動的に付き合うわけだから。友人関係から結婚が生じないのも当然。恋愛は別の意味でそうだと。それは男女の緊張感が好きという気持ちを産む。コンパばかりしていたら、緊張感も消えて、恋愛も生れない。合コンは確かにおかしいと僕は思っている。効果はないだろう。
　　恋愛と結婚は違うものの、いわゆる仲良し関係・コンパをすればするほど、御縁から遠ざかる。東Ｖで御縁ができない例が多い理由もそれ。当たり前だよ。
　　とは言え、今の僕は仲良し関係＝友情とも思えない。友人関係とは何かも皆判っていなかったわけだ。ＶＹＳも根が深い問題があったと。
　　話は公的意識に戻るが、本当は子育ても市民皆が行うもの。親だけに押し付ける事はおかしいし、今もそうだから、例えば、心愛ちゃんが親に殺された事件も起きたと。大いに関係あるね。市民意識欠落は日本人の大罪だよ。僕は嘆くし、私的関係・仲良し主義に満足する事は地獄だね。