トシコロさんの日記

2019年 01月30日 11:37

未病の観念がなければ障碍者などはどのように見られるか

(Web全体に公開)

  まず、「未病」を検索しましたが、それは「約2000年前に中国で書かれた『黄帝内経』に出てくる言葉で、病気にかかる前に、未然に病気を防ぐ」という考え方から来ている言葉です。内輪の事になりますが、晩年期の父上は漢方薬に関心を持ち、明治以来、漢方が日本で切り捨てられた歴史を嘆き、黄帝内経も読んでいました。それはともかく、明治以降はその「未病」の観念も切り捨てられ、忘れられているわけです。そこからの弊害も色々出ています。未病の観念が切り捨てられると、人間は「健康な人」と「病人」の2種類に分けられるわけですね。実際は単純には分けられないわけですが。早い話、相撲取りでも持病を持つ方は多いですからね。単純に分けた場合、諸々の障碍者はどうなるのでしょうか。


  説明するまでもなく、障碍を持つ人や、ハンセン氏病元患者たちも「病人」に入れられてしまうわけです。実際には安静を要するような身体状態でもないのに、「病人」にされてしまう。その結果、色々とおかしなことが日本では起きてきた。

  その最も端的な例は、戦後の1960年代以降に多く作られた障碍者施設、及び、53年に作られたライ予防法でしょう。大体、その頃に作られた施設や、地方の全寮制の養護学校は病院を模して作られています。個室という発想すらなく、入居者は医師や職員の管理下に置かれる。外出も医師の許可次第。無論、個人のプライバシーも全く考慮されていない。結果的に社会からの隔離にもなっていたわけです。身体障碍も、知的障碍も治療しても治るようなものでもないため、ずっと病院暮らしみたいになる。それでは、障碍を持つ人たちはたまりませんね。かと言って、障碍を持つ者たちも日本の医学の歴史は知らない訳だから、因縁も判らず、反施設運動も起き、又、その延長で反養護学校運動も起きたわけです。

  それから、ライ予防法。戦後の非常に早い時期にプロミンという特効薬が開発され、ハンセン氏病自体は治ったのに、後遺症で諸々の障碍や神経痛が残るから、これも「病人」扱いされた。おかしかったわけです。

  世間も障碍を持つ者を病人扱いして、中には変に優しくしたり、ハンセン氏病療養所に慰問するような人たちも出たわけです。ハンセン氏病療養所慰問については、遠藤周作氏が諸々の小説の中に記録として書いています。そうした所で、元患者の為にもならないのに。

  また、身体障碍者ほど、本当は未病の観念で普段医療される必要がありますが、それもされない人たちが多いため、早くに何かの病気にかかり、死ぬ例もかなりあります。もっとも、それは健全者にも言える事ですが。かなり昔の事ですが、1972年に時の横綱玉の海が虫垂炎から腹膜炎を併発し、急死した事がありました。それらの病気も未病の観念で、常に普段医療を続けていれば防げたとも言われています。決して、障碍者だけの問題でもないわけです。

  以上、気が付いた事を書きました。明治以降の漢方切り捨ては、戦後の福祉にも影響を強く与えていると言えましょう。

コメント

Yoshi

2019年 01月31日 09:49

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