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　　今日も漢詩講座を聞きました。その中から、「滁に別る」を。滁は日本語の漢字にはないらしいですが、「滁州」という言葉が日中戦争中の歌謡曲にもあるように、中国の中南部の地名。花が美しい所らしいです。
　　花光濃爛柳軽明／酌酒花前送我行／我亦且如常日酔／莫教弦管作離声。
　　花の光は濃爛にして、柳は軽明。酒を花の前に酌み、我が行を送る。我も亦（また）、且く（しばらく）常日（＝日常）の如く、酔わん。弦管をして、離声を作（な）さしむること莫（なか）れ。

　　一行目が特に良いと僕は思います。地図で調べましたが、南京のすぐ北西。ならば、温暖で常に花が咲き乱れているような所ですね。日本や北京付近とは違い、本当に色の濃い多くの花が。我々日本人には想像もできない美しい花の景色だと。
　　二行目は、その花の前で友と酒を酌み交わし、私の旅立ちを友は見送ってくれた。
　　三行目は、私はいつもの調子で酔いたいが、
　　四行目は、楽器をひいて、悲しい歌小声を聞かすなよ。
　　花の美しさと、別離の悲しさを掛け合わせた名作だと思います。
　　
　　そのような中国の花々の所にも行ってみたいものですね。